らなる堂

音楽

53歳vs平均55歳

今日はスガシカオイエモンの新譜が発売というなかなかすごい日でしたが、19年の重みというものもあってかイエモンの新譜は圧倒的に良かったです。グッと音数を絞ったシブい曲ばかりで良いです。菊地(兄)の「Horizon」の素直さも素晴らしい。

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キャリアを重ねるにつれどんどん重厚になっていくイエモンに比べ(そもそも比較対象になるかどうか微妙ですけど)、どんどん薄っぺらになっていくシカオ氏の新譜は...一時期に比べればまあマシかな...といった感じであります。なんかどの曲においても、歌詞のテーマが既視感(?)があります。ここ最近のシカオ氏の歌声もあんまりしっくりこないというのもありますし、そもそも前作も全く聞いてないし...まだスランプから抜けきってないのかなという余計な心配をしてしまいました。ただその中でも「am 5:00」は良かったです。ライブで盛り上がることを意識しすぎてらっしゃるんでしょうか? 

いつもどおりエロティックなテーマの曲もあるにはあるんですけどイエモン聞いたあとだと一瞬にして霞みます。

がんばってほしいです。

依然として

状況は依然として解決しておりませんがなんとか生きております。

愚痴やら不満やらは終わってから。

 

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CD買っちゃいました。もうすでに手に入れられた方々は「エックス」「ふたり」あたりを高く評価されているようですが、その曲ももちろん素晴らしいんですけど、わしとしてはB面の「セダン」〜「タイム」までの流れが素晴らしいと思うわけです。

前作まではミツメの引き算の美学が磨かれ、到達へと向かう過程が感じられましたが、今作は音と音の隙間を縫うようなシンセの響きが映えるアルバムです。細かな音響処理にもかなりのこだわりを感じます。ここ最近で聞かない日はないです。

タワレコの特典も素晴らしかった。

 

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いつか絶対邦訳してやるからな...待ってろ...

 

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渋すぎる

 

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原曲もいいですがこのシンプルな弾き語りverもいいです。Tony Crow(ピアノ弾いてるおっさん)の参加作は色々チェックしようと思ってます。

 

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ぜひ彼女のアルバム"Sway"をもっと聞いていただきたいと思ってます。この曲も好きなんですけど、「蓋なしの彼」「街の様子」など素晴らしい曲ばかりです。キセルがプロデュースしてるらしいです。キセル本人たちの音楽はあんまピンとこないんですけど、このようにバックに回るとものすごくいい仕事をなされているようです。

また今度詳しく書きます。

 

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「昔は良かったよだなんて よかったことないね」の一節だけで既に名曲です。

 

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「エモ〜い」という言葉は煽り文句にしか聞こえませんし、音楽のジャンルにおいて「エモ」っていう分け方はあんまり好きじゃないんですけど、そのエモの創始者と言われるアメフトの2作目の2曲目です。1作目より良いと感じる人が多い理由がよくわかる。

 

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ユルい。一種の瞑想的な気分に至ります。

 

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卒業してもちっとも嬉しくないんですけど頑張って気分挙げました。

 

あとどんだけ生きる気力をもってけるかはわかんないんですけど、まあもう少しやってみよかなと思います。みなさまお元気で。

わからん

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Lambchopが新アルバムを出しました。

それに先行してこの曲が先にアップされてまして、ここんとこ最近よく聞いております。

しかし、歌詞がわからん。

 

リーダーのカートおじさんは電子楽器にぞっこんなようで、この曲でもトレードマークの哀愁ギターはほぼゼロで、その上ボコーダーを投入するというかなり挑戦的な内容になっております。なんとなくジェイムズ・ブレイクを彷彿とさせますが、ボコーダーを通してもカートおじさんの声の質感はそのままなのはさすがというべきか。

 

そのボコーダーを使ってるせいで歌詞が聞き取れません。

公式サイトにも歌詞上がってないし、GoogleとかGeniusとかの聞き取り人工知能ソフトもだいぶ混乱しているみたいで、両サイトで歌詞がだいぶ食い違っている。

 

きわめつけはこのPVです。わからん。"まるでDavid Lynchみたいだあ...(直喩)"というようなコメントくらいしか役に立たないし。

 

そういう混乱を抜きにしてもいい曲です。

胃痛近況

ストレス解消&現実逃避のためにブログ書いてます。余裕あるのかと問われたら全然ないです。ないからこんなことしてるんです(意味不明)

 

ブログを読んでる方ならすぐわかっていただけると思いますけど、僕は普通の人間の皮をかぶったダメ人間です。

ストレス耐性なんてあったもんじゃない。あるわけないじゃないですか。

一度でも「ああ自分ダメだ...」と思ったことのない人間なんてどうにかしていると思うほどです。

 

ここ最近は普通の人間を装うどころか「他よりスゴい人間」みたいなのを演じなければならず、MPががっつり持ってかれてます。

慣れない状況でただでさえナーバスな精神状態なのに、声に出したガタガタな文章の言葉尻を捕らえ、説明を求めてくる。まるで粗探しでもするかのように。

本人には悪気はないのはよーくわかってます。

 

ぼくの自己嫌悪&被害妄想癖が強いのでどうしようもないです。それをどうやって悟られないようにするか。

想定外の問いをされるよりも、自分の語ったことの不整合が蓄積し、崩壊しないかどうかが心配でたまらない。

 

「死にたい」という言葉の甘美さを近頃よく噛み締めています。ぼくはなるべくそれに頼らないようにしようと誓いましたが、だいぶ軋みがきてます。わけあって酒も飲めなくなってしまい、ますます逃げ場がない。

 

本番どころか事前案内が来ただけで胃がジクジクとしてくるようになっちゃいました(笑)

 

 

こんなんで社会でやってける自信なんてありません。

二週間前くらいはどうにかなるやろ...の精神で生きてましたが、いや〜キツイっす。

もう自分の心とか頭を覗かないでほしい。

 

https://tetsuyaishida.jp/71843/gallery/

Grandaddy - The Group Who Couldn't Say

youtu.be

 

Doo doo doo

The tale I'm gonna tell
Is about the group who couldn't say
Together they discovered with each other the perfections of an
outdoor day

They had won some kinda prize
For selling way more stuff than the other guys
They were the shrewdest unit-movers
So their bosses got 'em tours of the countryside

Doo doo doo

Holly saw a certain bird
But she couldn't work up any words
She kinda lost her shoes and lost her mind
And smashed her phone upon a fallen pine

Darryl couldn't talk at all
He wondered how the trees had grown to be so tall
He calculated all the height and width and density
For insurance purposes

And at the desktop there's crying sounds
For all the projects due
And no one else is around
And the sprinklers that come on at 3am
Sound like crowds of people asking
"Are you happy what you're doing?"

Ah ah ah

And at the desktop there's crying sounds
For all the projects due
And no one else is around
And the sprinklers that come on at 3am
Sound like crowds of people asking
"Are you happy what you're doing?"

Becky wondered why
She'd never noticed dragonflies
Her drag and click had never yielded
Anything as perfect as a dragonfly

And then the supervisor stood
Right in the creek and it felt really good
And that's about the time he finally realised the importance of this day
And that's about the time he realised

That he was with the group who couldn't say
Hey hey
And they felt so good it hurt, Forget the words
They were the group who couldn't say

 

これから話すのは

何も知らなかった人たちのこと

彼らはお互いに屋外での1日の素晴らしさを発見しあったんだ

 

彼らはいくつか賞を勝ち取ってた

他の奴らよりも もっとモノを売れる商法で

彼らは最も優れた部署の中の成功者だった

だから 彼らの主任が郊外の旅行に連れ出したんだ

 

ホリーはある一羽の鳥を見た

だけど彼女には何の言葉も出てこなかった

彼女はたぶん靴を失くして気が狂ってた

そして携帯電話を松の木に叩きつけた

 

ダリルは全然話せなかった

どうやって木が育ち、こんなにも大きくなるのか不思議だった

彼は全ての気の高さと幅、密度を調べ始めた

保険の目的のために

 

デスクトップ画面に悲鳴が上がり始める

全てのプロジェクトの期日を知らせている

だけど周りには誰もいない

午前3時にスプリンクラーが作動する

その音はまるで人々がこう聞いてるみたいだ

「そんなことしてて幸せなの?」

 

ベッキーは不思議だった

なぜ今まで一度もトンボの存在に気づかなかったのか

彼女のドラック&クリックは何も生み出していなかった

なにもかもトンボのように 完璧だった

 

そして主任は

小川に入り、気分の良さを感じた

そして、その時になってようやく

彼はこの日の大事さに気づいた

その時になってようやく

 

彼は何も知らなかった人たちの

一員だったということ

彼らは何かを失ったけど凄く心地良かった、言葉も忘れた

彼らは何も知らなかった人たちだった

 

 

ぼくが"Sumday"の中で一番好きな曲です。

「who couldn't say」は文字通り「口がきけない」みたいな意味の方が良いのかもしれません。どっちにしろエリート社員が郊外に出て精神崩壊するストーリーは変わりません(「the group」がバンドを示しているのでは?という意見も見ましたが)

 

And at the desktop there's crying sounds
For all the projects due
And no one else is around
And the sprinklers that come on at 3am
Sound like crowds of people asking
"Are you happy what you're doing?"

この節が強烈です。

 

たまには外に出ようね(白目)

 

Grandaddy - The Go in The Go-For-it

youtu.be

 

The talk, it got so loud
The songs cut out
Well, that's when I'd had enough
Of all their talk n' stuff
I had to bring it down
To more level ground
Where my only company
Is wind blowin' through the leaves

My head they tried to wreck
But I just laughed and said:
Guess who lost the go in the go-for-it

When they expected that
They instead got this,
A broken but pretty mess
And what they cared I could care less
My farewell e-mail reads:
Farewell to thee
I'll pass through your world with ease
Like wind blowin' through the leaves

My head they tried to wreck
But I just laughed and said:
Guess who lost the go in the go-for-it

Despite the faxes sent
I shook my head and went,
Guess who lost the go in the go-for-it

The go in the go-for-it
Guess who lost the go in the go-for-it...

 

その話は、すごく喧しかった

歌も途中で省略された

ああ、あの時はうんざりしたよ

あいつらの話とか、何もかも

引き摺り下ろすべきだった

もっと公平な場所へ

僕の唯一の会社の中にある

枯葉の中を風が吹き抜けている場所へ

 

僕の頭をあいつらは滅茶苦茶にしようとした

だけど僕はただ笑ってこう言ったんだ

「"Go-For-It"の"Go"を失くしたのは誰でしょう?」

 

あいつらは自分達が期待したものの代わりに

こんなものを手に入れてきたんだ

ぶっ壊れててどうしようもないものを

あいつらは大事にしてたけど僕は気にも止めなかったものを

 

別れのEメールに書いてあった

"さようなら"

僕は何の苦もなく君の世界を通り抜けるだろう

枯葉の中を風が吹き抜けていくように

 

僕の頭をあいつらは滅茶苦茶にしようとした

だけど僕はただ笑ってこう言ったんだ

「"Go-For-It"の"Go"を失くしたのは誰でしょう?」

 

ファックスをいくつも送ったけど

僕は首を振り、立ち去ったんだ

「"Go-For-It"から"Go"を失くしたのは誰でしょう?」

 

"Go-For-It"の中の"Go"

"Go-For-It"から"Go"を失くしたのは誰でしょう?

 

 

どっかにも書いたような気がしますけど、GrandaddyThe Flaming Lipsはよく比較されるバンドです。どっちもへっぽこボーカルだから。

でもGrandaddyの方が歌ってることがかなり悲惨です。あとGrandaddyのリーダー、ジェイソンはちゃんとライブでキーボードとギターを弾いてます。どっかの楽器も弾かずにヘロヘロ歌っとる天パとは違います。

 

で、この曲です。3rdアルバム"Sumday"収録、このアルバムの曲もだいたいは悲惨です。もっとも端的に悲惨さを表しているのは"OK With My Decay"です。「僕は大丈夫、大丈夫........本当は、本当は弱ってきてるんだ、でもどうしようもないんだ、何も言えない、何も話せない...」ああ...書いてて悲しくなってきた。

 

"Go-For-It"というのは目標に向かえ!ということで、端的に言えばガンバレ!*(^o^)/*という意味で用いられているようですけど、そこから名詞としての"Go"、つまりやる気とか、熱意とか、成功とかを失くしたということです。

目標だけが宙ぶらりんになっている感じでしょうか。非常に良い皮肉になってると思います。

 

色々限界を抱えている会社員の話かもしれないし、ジェイソンの音楽ビジネスに対する心境かもしれないです。

 

My head they tried to wreck
But I just laughed and said:
Guess who lost the go in the go-for-it

この節が非常に強烈です。

とりあえず今私はこういう心境です。

 

地味な曲ぞろいのアルバムの中で一際地味な曲ですが、久しぶりに聞き返してたら結構歌詞が刺さってきて泣きそうになりました。

 

単にGo-For-Itと検索すると震える人の歌とかブレーキランプ踏んでる人たちの歌とか出ますけど、そこに"Grandaddy"とつけ出すだけでこんなに悲しい歌が出てくるなんて世界はとても面白いですね(強キャラ)