らなる堂

音楽

How to fight loneliness - Wilco

How to fight loneliness

Smile all the time

Shine your teeth to meaningless

And sharpen them with lies

 

And whatever is going down

Will you follow around

That's how you fight loneliness

You laugh at every joke

Drag your blanket blindly

Fill your heart with smoke

And the first thing that you want

Will be the last thing you'll ever need

That's how you fight it

 

Just smile all the time

Just smile all the time

Just smile all the time

Just smile all the time

 

孤独との戦い方

いつでも笑っていること

意味もなく歯を輝かせて

嘘で歯を磨くこと

 

きっと何かが起こる

君はそれに従えばいい

それが孤独との戦い方

どんな冗談でも笑うんだ

闇雲に毛布を引き出すんだ

心を煙で満たすんだ

君の望みが最優先だ

大事なことは最後でいい

それが孤独との戦い方

 

ただいつでも笑っていること 

とにかくいつも笑っていること 

ただいつでも笑っていること 

とにかくいつも笑っていること 

 

Fill your heart with smokeという一節が好きです。

いつでも笑ってることなんてできません。笑顔の強制ほどイヤなものは無いです。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだという説もありますが、それはちょっと違うんでないのと思います。

 

Jeff先生にしては平易な詩です。本当は"Via Chicago"に挑戦しようと思いましたが、すでに素晴らしい邦訳がございましたので、一つ前の曲を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、「Summerteeth」の所感について。

今でこそオルタナカントリーの最先端をいく彼らですが、このアルバムはあまりカントリー感はありません。前作ではかなりのフォーク・カントリー愛がありましたが、今作では払拭されております。ドブロもフィドルもスティールギターもありません(担当のメンバーが脱退してます)。強いていえば、"Outtasite (Outta Mind)"のポップ感が強いです。しかし、明るい調子の曲でさえなんとなく切迫した印象を受けます。比較的肩の力が抜けた"Nothing'severgonnastandinmayway (Again)"も躁状態にある気がします、いい曲ですけど。能天気な曲は"When you wake up feeling old"くらいでしょう。

 

ブックレット(あるいはWIki)のパーソネルのところを見ていただくとお分かりかと思いますが、ほとんどの楽器をJeffとJayで演奏しています。なんならJayがドラムの曲もあります。当時のバンドの状況はもはやこの二人が完全に仕切っており、他の二人は立場がなかった、みたいなことが(Wikiに)書いています。Jeffは家族ともうまくいってないみたいなことが述べられております、これは"She's A Jar"で吐露されてますね、もろい家系図という一節が印象的です。

 

色々とボロボロな状況にあったからか、このアルバムはどの曲も微妙に暗い雰囲気があり、とりあえずコレがスゴい!といった曲がない、地味だ、という見方をされがちです。しかしながらこの暗さこそが魅力だと思います。"Via Chicago"が個人的な一曲であります。わたくしは"ぴっちふぉく"があまり好きではありませんが、このアルバムに9.4/10というスコアをつけたことは評価に値します(しかしながら当ブログはリー・ラナルドの非公式ファンサイトですので、彼のアルバムに5.8/10をつけたことは許されざることです)。

 

以上です。