らなる堂

音楽

そおかつ

紅白を斜め45度の視点でクダ巻きながらみるのも飽きたんで、なんかこう、まとめ的なものでも、ひとつ。

・夏頃は少し音楽理論とかにふけっておりましたが、ほんとに身についたものはごくわずかでありました。なんかこう曲のスケッチというか、簡単なコード進行はできるんですが、それが一つの曲として機能しません。いまだに手グセで作ってる感じが抜けきれません。まだまだ研究を続けたいところです。楽器も買い直したところですので。

・9月ごろに失敗やら説教やら嫌なことが積み重なったこと、周りと自分がやっていることが全く違うことに対する焦り、将来が見えないこと、諦めなど、(精神的に)危険な領域に踏み込んでおりました。普段は何も考えない時間があると過去のトラウマとかがスッと忍び寄って来るのですが、今回は何か行動している最中であっても気分の落ち込みがやってくる状態にありました。気分の浮き沈みが激しい時は今までもいくらでもありました、そういう時こそわたくしは音楽を頼りにしていたのですが、今回はそれすらも通用しませんでした。大好きな坂本慎太郎先生やNina Simone先生を聞いている時ですら鬱が停泊してきたので相当でした(裏を返せば今まではその程度で治る躁鬱でしかなかったということではありますが)。ふだん人と積極的に話そうなんて思わないわたくしが誰かに相談を持ちかけたのなんて初めてだったかもしれません。

結局のところ、解決策は「考えすぎないようにすること」でした。それで良いのか、それでよしとするのはバカのすることなんじゃないのか、と思っていましたが、不安要素となりうる未来の事象そのものに対して目をそらす「考えないこと」と、その事象に対して想像力を働かせて不安を大きくさせるのを抑止する「考えすぎないこと」とは意味が違うと自分に言い聞かせました。「なんとかなるさ」という言葉は危険さを伴います。「なんとかしなきゃ」と思い、働く想像力も時に敵となります。度が過ぎればそれはただの妄想です。そのへんのうまい付き合い方はアラン先生の「幸福論」にあります。

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「妄想族」を持ってた覚えがあるのですが見つからず。

 

・その落ち込みが一番ひどかった時に合宿というものがありました。どんちゃん騒ぎをしている部屋の隣の和室でわたくしはワンカップ焼酎を飲みきり、意識が朦朧とした状態でNick Drakeの"Pink Moon"を聴きながら、自分に多少酔った状態で(あいつらはおかしい、おれが正常なんだ、だれもわかってくれないんだみたいな状態)眠りに落ちました。30分が永遠のように感じられた時でございました。ある意味で今年一番印象に残った出来事でございます。

・そんでもって色々な方の助力のおかげで多少立ち直ることができました。なんかアホみたいな曲も作りました。そろそろ歌を中心に置いた曲を作ってもええんちゃうかと思いましたが...バックトラックに自分で作った詩(もどき)がうまくのせられない、というか歌えないんですね。そりゃそうです、その詩(もどき)は韻もリズムも意識せず書いたんです。ダブルボーカルで良いので来年こそは歌入りの曲を作ることができればと思います。あと曲がとにかく冗長なのでもっとコンパクトにいきたいと思います。

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前のギター(売却済)での最後のトラック。

 

・わたくしの音楽活動は完全にぼっちで、誰にも公言したことがなかったのですが、幸せなことがございまして、活動の幅がかつてない規模(当社比)に広げられそうです。

MさんとMさんに多大なる感謝を込めて。