らなる堂

音楽

バイトやめました。

バイトの話は以上です。

 

 

今年はSpotifyの有料会員となりまして、まあ結構音楽漬けな年になったと思います。

 

Spotifyくんはいろいろとお節介な機能が付いておりまして、12月になった頃に"My トップソング 2018"なんてプレイリストを作ってきてくださりやがりました。

...案の定だいたい同じ曲しか聞いてないことがわかりました。

ということで、上から順に再生数上位曲...の収録アルバムの雑感を。

 

1, Mild High Club - Skiptracing

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隙あらばこのアルバムを流してましたね。背景にはビーチ・ボーイズイーグルススティーリー・ダンなどなどが見えますが、Mild High Club特有の脱力アレンジと脱力ボーカルによって彼らの影もあっっという間にぼやけていきます。ほぼ一人でこの音楽作ってるのはびっくり。前作よりもアレンジの幅が広がり、特にコーラスとフェーザーエフェクトがサイケ感を色濃くしています。"Chapel Perilous"における"星に願いを"の引用が素敵。疲れた心と体にぜひ。沁みます。

 

2, けもの - めたもるシティ

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青羊さんのボーカルが発見できたのは大きな収穫でした。UAを冷ましたような声がよい。

まあこのアルバムはお察しのとおり菊地成孔大明神がプリデュースされておられるからです。一番聞いたのは"第六感コンピューター"。お察しのとおり菊地成孔大明神が洗練されたディスコサウンドの上で青羊さんと歌っておられる。キーボードがセンスいいなあ〜と思っていたらやっぱり菊地大明神のダチである坪口昌恭先生だった。サブカル感がやや強い歌詞が平気ならあなたにとっての名作シティポップとなることでしょう。

あとは"River"が良いです。"めたもるシティ"は聴きすぎてやや食傷気味。"フィッシュ京子ちゃんのテーマ"はまあお遊びとして受け取りましょう。わしは"フィッシュ京子ちゃん"で検索してちょっと腹が立った思い出があるので。

 

3, 椎名林檎 - 逆輸入

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2~3月は死にかけてまして、"人生は夢だらけ"、"おいしい季節"、この2曲ばかり狂ったように聞いてました。"おいしい季節"は聞いた回数ベスト3位に食い込んでおります。ハマりすぎてカラオケで歌うほどでした。転調してから浮雲の狂気のギターが鳴り渡るところなんて落涙モノです。年を召されて切れ味がなくなったと言われる林檎先生ですが、作曲においては止まるところを知りませんね。

とか言っときながらアルバム全部の曲はちゃんと聞いてないです...進むにつれて地味になってく曲順は再考の余地があったのでは......

 

4, Jerry Paper - Toon Time Raw!

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Jerry Paperは今年1番の驚きでした。このアルバムも進むにつれ曲が地味になってくきらいがありますが、"Ginger & Ruth"、"Zoom Out"だけでも聴く価値があります。こんなにキャラの濃い男をわたくしが放っとけるわけがありません。前作まではシンセ&打ち込みが主体でしたが、今作はバンドを導入、より躍動的なグルーヴとなり変態度も上昇した感じがあります。知らない世界に連れていってくれること間違いナシ。

youtu.be

キーボードとベースの謎美女二人が本当に謎なライブ。

 

5, Unknown Mortal Orchestra - Sex&Food

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このアルバムからはスティービーワンダーあたりの80's ソウルの香りを感じます。前作のカオティックさは後退してだいぶすっきりとしたポップ曲が多い。しかしフロントマンのルバン(ルベン?)おじさん特有の鋭角ギターは顕在です。油断すると"American Guilt"でガツンとやられる。このアルバムの目玉曲はやはり"Hunnybee"です。ストリングスとルバンおじさんの歌声が不安を煽るメロウ曲。なんとなくヌルリとした印象を与えるのはルバンおじさんがよくあるカッティング重視のリズムギターを一切弾いてないからです。UMOは作曲やアレンジにおいてもなるべくポップなアプローチを避けてきた印象ですが、今作はだいぶ開きなおった感じがあります。しかし自分たちの持ち味は失われていない。まあ"Not in Love We're Just High"なんて謎曲もありますが、これこそまさにスティービー・ワンダーのUMO解釈なのかも。

それと、ついにルバンおじさんのご兄弟のKodyが正式に加入したようです。Kodyはルバンおじさんと一緒にやってたUMOの前のバンドであるThe Mint Chicksが解散した後、兄弟間で不仲になってたそうですけど、たびたびUMOの録音に参加されており、今作からいよいよライブにも参加しているようです。ご両人とも「兄弟で一緒に演奏できることに非常に興奮している(サンドウィッチマン)」みたいなことをおっしゃられててよかったです。

そういえばなんか調べてたらジャック・ホワイトに有能キーボーディストを取られたとか書いてありました。なにしてくれとんねんあのデブは。

 

続きは次回。