らなる堂

音楽

新卒で転職④

まだまだ転職先には慣れない状況ですががんばっております。

 

まとめをしてみたいと思います。

 

まず最初に自分の非を言い訳しておきましょう。

このような事態を引き起こした原因として、この会社選ばなければ良かったのでは?というある意味元も子もない立場をとることもできます。

もちろんそこにはパワハラおじさんという不確定要素=いわゆる入社してみないとわからない要素があったのでそれが全てとは言い難いです。しかしながら、不確定要素に出くわした時、ケアもしくは精神的なクッションとなるような存在が身近にいない環境に自分を追い込んだのは間違いだったと言えるでしょう。

人は社会人になったからといって強くなるわけじゃありません。社会人というのは総体的な集団の括り方でしかありません。年齢を重ねればストレス耐性も身に付きますが、会社というシステムに入ったからといってすぐにそのような耐性が身につくわけではありません。

自分に期待することは間違いじゃないですが、あらゆるシステムには不確定要素(もしくは欠陥)が存在します。そのときの精神的クッションとなる存在(愚痴を言える人、相談できる人)がいない環境に身を置くのはハードなことです。少なくとも自分には耐え切れませんでした。

入社前に、就業先の地形・環境的な条件はどのようなものか確かめましょう。

環境の変化は重要なファクターです。収入だけでこれをカバーするのは難しいこと、これが自らへの自戒です。

 

その上で、不確定要素とも言える(パワハラおじさんをはじめとした)人格破綻者のような存在に出逢ったらどうすればよいのでしょうか?

経験的にいえば、人格破綻者から破綻を取り除くという原因に迫る対処法は不可能です。破綻そのものがその人間のパーソナリティとなっており、どれだけ「あなたは破綻している」ということを伝えても自覚することはありません。当時の上司からも、「相手を変えることはできない」ということをよく言われました。

周囲から自分が嫌われている・避けられているということを自分が理解したとしても、行動を改めない人間というのはいるのです。

どんなに上の人から行動を改めるよう言われても行動を改めない人間というのはいるのです。

耐え続けることができないのならば、逃げましょう。結局のところ僕も会社から逃げるという手段しか取れませんでした。

 

長くなってしまいそうなので、締めに入ります。

・僕は最も辛かった時に何度も呪文のように「大丈夫だ、これくらいのストレスで死ぬことはない、大丈夫だ」と唱え続けてきました。簡単に逃げられない環境であったし、ここで逃げてはいけない、もう少し経験を積んだり、得るものを得てから逃げようと思い続けてきました。その結果が適応障害です。

 

・「今までもっと辛い経験をしてきたのだから、こんな状況だって耐えられる」という言い訳にすがりつくべきではありません。それは単なる過去の美化です。今現在本当に耐えられているかを考えてください。少なくとも、通勤前に泣いたり、仕事中に体に不調を感じたりしたらそれは耐えられていない証拠です。

 

・同期が耐えられているから自分にも耐えられるはず、というのも自分への過信につながります。たとえパワハラおじさんの研修を受けてボロボロになったのが自分一人であったとしても、それは周りが自分と比べて特別強いからでも、自分が特別弱いわけでもありません。パワハラかもしれないと自覚した時点で相談できる人に相談しましょう。それでどうにもならなかったら、その程度の組織だったということです。逃げてください。

 

・僕は新卒一年目を終える前にこうして転職しましたが、何も得るものがなかった自分でさえ転職時には多くの採用をいただくことができました。どんなに短い間であったとしても、自分が得られたと思っている些細な経験であっても履歴書に書き落とすことが大事だと思います。なるべくなら自分の今までやっていた仕事とつながりのある業界の方が採用率は高いでしょうが、今いる会社は全くつながりのない業界から来た方も多いです。転職コンサルでもなんでも使えるものを駆使しましょう。

なお、「三年以上働いてからじゃないと転職しようとしても相手にされない」というのは3/4ほどウソです。確かにいいポストに応募しようと思っても「三年以上勤務して〜」という条件が書かれていることが多かったです。ですが、そうしたポストも氷山の一角であることは調べればわかるはずです。「転職を考え始め出した時には働いてからいつの間にか三年経っていた」ぐらいのコンディションが理想的でしょう。最初から転職を目標として無理して三年以上頑張ることはお勧めできません。

 

ストレスで人は死にかけますし、最後には死にます。死なないでください。

お願いです。

新卒で転職③

2020年8月

ぼくには任されなかったプロジェクトを進めるために、おじさんがぼくの仕事机の近くに頻繁に来るようになる。他の仕事をたくさん抱えたぼくの先輩社員に対してどぎついダメ出しや公開説教をはじめるようになったので、ぼくは耐えかねて廊下に置いてあった共用の机で仕事をするようになる。おじさんアンチ派の社員の方から心配してもらったり声をかけてもらったりする。

 

部署のリーダーの上司(要はかなりえらい人)が相談に乗ってくれる。おじさんにはちゃんと注意しておく、そんなおじさんの言うことなんていちいち気にする必要はない、先輩社員と共にしっかり仕事をすることが大事だと言ってもらう。でも、部署変更の話は断られてしまう。

 

同じ事務所で働く社員さんたちの中にもおじさんのことを煙たがっている人が多くいることを知る。しばらくの間気持ちが楽になる。

 

でも先輩社員が一生懸命仕事のやり方の説明をしてくれてるのに頭が混乱してしまっていてちっとも理解できない。

 

家では麦茶ポットを落として床一面に麦茶をぶちまける。

 

2020年9月

違う部署でサビ残が強制されていたことが発覚する。でも人事部かなんかに注意されて終わりだっただろう。

 

部署の人事異動と再編が行われる。上司が変わる。

上司はとても良い方だった。しっかりと仕事を割り振ってくれた。話を聞いてくれた。

 

新たな部署内でミーティングが行われることとなる。毎週毎週おじさんの独壇場と化していたのでぼくは半分も話を聞いてなかったと思う。

 

新人を対象とした社内プレゼンテーション大会が10月末に行われることが決定する。ぼくは舞い込んできた仕事を題材にスライドを作ることにする。

ぼくの部署の同期はおじさんの全面的なバックアップを受けながらスライドやプレゼン練習を行っていた。

ぼくにはスライドを作っても見せる相手がいなかった。先輩社員は自分の仕事を多く抱え、他部署の人たちもそれぞれの仕事で手一杯だったからだ。

不公平な感じを抱きつつも、おじさんに教えを乞えば自分の心が傷つくだけなのでどうにもならなくなってしまう(同期もおじさんに拘束されてばかりでだいぶ辟易していたが)。

 

結果的に、他部署のプレゼン経験豊富な同期にスライドを一から作ってもらいながら準備を進めることとなる。

 

地元に帰るたびに安心し、自分の家に帰る日が近づくと自分がもう死ぬんじゃないかという強い不安を感じるようになる。

仕事場に戻りたくなくて知人の前で大泣きする。

転職を本気で考え始めたのはこの頃だったと思う。転職サイトに登録する。

 

2020年10月

部署内のミーティングで再びおじさんが新人に新たな課題を持ちかけようとしてくる。良識のある隣の部署のマネージャーがなんとか阻止してくれる。次の週から部署内のミーティングは無くなった。

 

ぼくの部署から同期が一人退職した。

 

おじさん主催で隣の部署と合同のプレゼン練習大会が開かれることになる。大会前日まで仕事もちゃんと進められていたし、プレゼンの練習も自分なりに行っていた。

 

…なんでだか知らないけど練習大会当日のことをよく記憶している。夜はちゃんと眠れなかった。なんとか眠りにつけたが、朝起きた時にはすでに動悸がしていた。

それでも会社に行き、仕事をしながら時間が来るのを待った。時間が来るまでは、隣の部署のマネージャーも来てくれるのでおじさんの独壇場になることもなさそうだから、練習どおりにやればそれで済む話だろうと思っていた。

 

練習会の時間になった。おじさんの声が聞こえてきた。

隣の部署の先輩社員のAさんがまだ会に来てないことが不満らしい。

「Aに伝えとけ、他の仕事全部いいからこっちの練習会を優先させろ」

 

おじさんに接触せずにしばらく過ごせていたのでなんてことなく練習に参加できると思っていたのだが、大間違いだった。

6月の研修のことを思い出して、冷や汗とともにものすごい動悸が襲ってきた。

先輩社員と同期に「ずびまぜぇん…ぼくぅぎょうはむ"り"み"だいでずうう…」と息も絶え絶えに伝え、保健室に直行した。

1時間保健室で寝かせてもらった。寝たあとは普通に仕事ができた(今考えると躁状態みたいなものに陥ってただけだと思う)。

後日、おじさん抜きでプレゼンを見てもらう。

 

重症になることはもうなかろうと思っていたが、翌週から動悸、喉渇き、不安、泣きたくなる、死にたいなどのいろんな何かが仕事中にかわりばんこで襲ってくるようになる。

料理をするたびに包丁で指を切ることが多くなる。アボカドの皮を剥いていたら親指の皮をざっくりやってしまったこともあった。

出勤前に洗面所の前で崩れ落ちて泣いてしまう。

 

観念してメンタルクリニックへ行く。たくさんのお薬をもらう。よろこぶ。

それからは薬を飲みながらだましだまし働くようになる。

夕食後に飲むよう言われた薬を服用すると効き目が強すぎてすぐに寝落ちしてしまう生活が続く。

 

料理をする元気がなくなる。うどんやお粥など消化にいいものばかり口にするようになる。

 

プレゼン大会予選でハナから目指してもいないのに予選突破してしまう。正直審査員の方からの同情票だと思う。仕事に加えてまた新たに負荷が増えたとしか思えない。さまざまな部署の人から期待されるのがつらい。おじさんからおめでとうと言われる。ほっといてほしい。

 

2020年11月

残っていた新人研修がようやく開催されるが、なぜかおじさんも参加しており、案の定おじさんの独壇場と化している。ぼくはパニックになってしまう。

 

おじさんの存在がとにかく体に悪い事がわかったので、社内にある個室型の会議室を借りて仕事をするようになる。

それでも仕事をしていると突然呼吸が激しくなって何もできなくなったりするようになってしまい、早退することが多くなる。上司の方に車で送って頂いたこともあった。

 

自分の住んでいる街そのものが憎く思えるようになる。

 

LinkedInに登録する。すでに地元に戻り近辺で働くことしか頭になかった。職務経歴書や履歴書をネットの見様見真似で書き、自分の業績をだいぶ盛って書いてみる。転職エージェントと連絡を取り合うようになる。

はじめての転職面接には落っこちたけど自分のペラッペラな職務経歴書でも面接まで進むことができると知り自信になる。

最終的には会社で転職エージェントと電話したり職務経歴書エントリーシートを書いたりする屑と成り果てる(仕事はそこそこにやってた)。

 

プレゼン大会本選に向けた練習会を開いてもらう。いつにもましてボロボロな発表をしてしまう。マネージャーの方はフォローしてくれたが、完全に自信を失う。

 

上司と今後について相談する。

プレゼン大会が今の精神状況ではとてもじゃないが参加も発表もできないこと、会社にいること自体が辛く、もう部署変更どころかこの会社に残る意思がないことを話す。

プレゼン大会は辞退させてもらえることとなる。上司は転職の意思を後押ししてくれた。

 

休職し、精神面の健康を取り戻すとともに転職活動に集中する意向を固める。

 

2020年12月〜

上司とともに保健室により、保険医さんに休職の手筈を教えてもらう。

保険医さんから当時通っていたメンタルクリニックはハズレだったという衝撃の事実を聞かされる(薬出しすぎて廃人になってる社員を知っている、医者が患者をどやしつけたというウワサがある等)。

最後の出勤日にプログラミング師匠に会い、休職する意思を伝える。1ヶ月くらい前に退職した他部署の新人もおじさんが原因で退職したことを教えてもらい驚愕する。

 

休職する。実家に帰る前に映画を観たりして過ごす。

実家の近辺で新たにメンタルクリニックを探し、通院することとなる。

この時、自分の病名が適応障害であることを知る。お薬を大幅に減らしてもらう。

 

本を読んだり映画を観たりしながら転職活動を進める。

 

たいしょく。てんしょく。

 

こんな経緯です。最終章へ→

新卒で転職②

わたくしはどこで間違えたんでござんしょうか。

月ごとに振り返ってみることにします。

 

2019年5月

内定。人事より品質保証に関する部に配属されると説明を受ける。

 

2019年6月〜2020年2月

半分研究、半分遊び呆ける。

 

2020年3月

入社に備え引っ越し準備などを始める。

 

2020年4月

入社日になったがぼく一人だけ会社からの説明を勘違いしてコロナの疑いがあるということで家で自己隔離を言い渡される。

前記事での自分の読解力のなさ...というのはこのことです。

会社も(一応)鬼ではないのでリモート環境で研修を受けられるように対応してくれたので感謝感激する。少なくともあと十年はこの会社に貢献させてもらおうと思う。

全体研修では8割がた現場猫の画像で書いてあるようなことを教わる。

暇な時間は料理を作って楽しむ。

 

2020年5月

しばらくリモート研修が続く。同期の顔をほとんど見ずに過ごす。

保険証を紛失する。フィッシング詐欺に引っ掛かったのもこの頃だったような気がする。

 

2020年6月

ようやく自分の配属先が決定される。品質保証とは何にも関係ない部署であることを初めて知る。ついでに工場内(いわゆる現場)には一歩も足を踏み入れないため、全体研修で習ったことの8割が役に立たないことをも知る。

職場の人が誰も定時で帰らないことを発見する。

 

他部署と合同で新人研修を受けることになっていたようだが、コロナの影響もあり予定が遅れる。

それを埋めるようにどこの部署に所属しているのかよくわからない謎の中年社員(以下、おじさんと呼称)による新入社員10名ぐらいを対象にした謎の研修が始まる。

 

研修1:エクセルの仕事での使い方を教えてくれると思ったらなぜかYoutuber(以下エクセルtuberと呼称)を紹介され、エクセルtuberの動画を見て勉強するよう言い渡される。

 

研修2:エクセルtuberが作った課題を実況しながら解いている様子を録画してその動画を共有ならびに提出するよう言い渡される(おじさん曰く「お前らが苦しんで解いている様子を見て笑い転げたいねん」)

 

研修3:エクセルtuberを招致して講義を聞く(エクセルtuberの方のお話には多少好感を持てたが、おじさんがでしゃばって口を挟んでくる、執拗に自己主張を行う、「自分もそう思っていた」などと相槌に見せかけたアピールをし続ける)

 

研修4:おじさんが選出した統計学に関するキーワードについてプレゼンテーションするよう言い渡される、プレゼンテーション本番は当然のごとく個人をこき下ろすようなダメ出し&自分がそのキーワードについてどれほど熟知しているかということについての講義をしてくれる(キーワードの内容自体についてではない、"自分はどれだけ知識が豊富なのか"のアピールである)

 

研修5:おじさんの何気ない言葉を「名言」と感じたらその新人はメモして新人全員で共有するよう言い渡される

 

研修6:そのほかおじさん自身が感銘を受けた言葉を気まぐれにチャットに投下し、それについて調べるよう言い渡される

 

研修7:「研修4でお前らがぜんぜんプレゼンダメなのわかったわ、俺が選んだ本を(経費で)お前らに買ってやるから、それを読んで章ごとに内容をまとめて発表しろ」と言い渡される(なお、この頃になると各人が配属での仕事を任されるようになっていたのたが、「そんな研修なんて後でいい、俺の研修を第一に優先しろ」の一点張りで聞かなかった)

…他にもあったような気がするが記憶がない。

 

おじさんに関する追憶として、

・毎日13時になると“おじさん会”が開かれ、以上のような研修を言い渡され、おじさんのありがたい愚痴を聞かせてもらえる

・Zoom会議では自分の顔をどうしても映したくてしょうがないらしく、毎日そのご尊顔をライブカメラでお見せしていただける

・おじさんが日常的にチャットで割とどうでもいいことを発言し、反応がないと「そういうとこだぞ新人、ちゃんと反応するかどうかで評価が変わってくるんだ」などと警告してくれる

・新人に日にちなどの間違いを指摘されても言い訳や理屈を並べ絶対におじさんは間違っていないことを教えてくれる

・ぼくの配属された部署は新設されたばかりだったので新人に回ってくるような仕事が設定されておらず、おじさんに好かれていたぼくの同期はよく厄介ごとを任されていた

・おじさん自身から何かを詳しく教えてもらったことはほとんどなかった。なにかヒントじみたことだけ言って(それすら無かったこともあった)、あとは「俺は忙しいから自分で調べておけ」というのが定石だった

・おじさん会ではよく「お前らはモルモットだ、俺が考えたこんな画期的な研修方法がうまくいったら来年からもこのやり方ができる、こんな画期的なことを考えつく俺は天才じゃないか」と口にしていた

 

ぼくは仕事場や家で独り言を呟きながら何かを操作している様を録画し、加えてそれが他人に見られるということがどうしても耐えられなかった。そして自分のやってる事がマウントや揚げ足を取り、新人に対し愚痴を吐き続けるおじさんの評価に繋がると考えると怒りがおさまらず、結局のところ研修2をクリアするごとができなかった。おじさんはお昼後のおじさん会でよくそのことをあげつらっていた。

ぼく以外は全員クリアしていたので、たぶんぼくがおかしかったのかもしれない。

ある管理職の方は「君がまともなんだよ」と言ってくれたけれども。同部署の先輩社員もお昼になるとぼくが激怒しているさまをよく目にされていたようだ。

 

2020年6月下旬ごろ〜

ようやくぼくの部署内でも正規の研修プログラムがスタートするが、おじさんの謎の研修が原因で研修の進捗度合いに支障をきたしていることが発覚。おじさん会はストップされる。

おじさんの研修が何一つできなかった反動か、プログラミングの研修にのめり込む。研修の指導役だった社員の方と仲良くなる(以後、プログラミング師匠と呼称)。

 

2020年7月

師匠経由でプログラミング関連の仕事をちょぼちょぼ任されるようになった。

 

おじさんが今年からぼくと同じ部署に配属されることを知る。

 

ある日、ぼくの部署のリーダーである管理職と先輩社員、おじさんによる会議が開かれており、ヘッドホンから漏れるおじさんの声を盗み聞きしていると、ぼくがおじさんの研修2が終わっていないことを理由にとあるプロジェクトから外されることを知る。

会議が終わった後におじさんがわざわざ「こういうとこで仕事が回ってくるかどうかが決まってくるんだぞ」と言いに来る(おじさんの関与に関わらず最初からぼくは入っていない予定だったのかもしれない、僕には結局わからずじまいだった)。

ぼくは結局のところおじさんに好かれるか好かれないかで仕事の評価どころか仕事が割り振られるかどうかすらもが決まってくるのだろうと思う。

 

この辺から仕事してると肩が妙にこったり、目が疲れたり、のどの渇きを頻繁に感じるようになってくる。呼吸がうまくできなかったり、泣きそうになったり、水を飲むと溺れそうな感覚に陥るようになる。

 

耐えかねて保健室に行く。保険医さんに現状を洗いざらい話す。今の部署が合わないなら部署変更も可能かもしれないということを教えてもらう。

 

ぼくが保健室に行ったことが先輩社員や部署のリーダーに知れ渡り(別に悪いことではない)、彼らとの相談の場が開かれる。合わない人はいる、でもおじさんはすごく仕事ができる人なんだ、なにかストレスを感じたら気晴らしをしてやり過ごすしかないと諭される(そう諭されたことに悪意は感じなかったけど、この先もずっとおじさんとうまく折り合いをつけなきゃいけないんだなとますます落ち込む)。

同時にぼくがおじさんからいい意味で自分を曲げないとこを評価されていることを聞かされる。皮肉にしか聞こえない。

 

緊急事態宣言が出てるから会社から地元に帰ってはいけないと言われていたのに僕はこの時から月に一度のペースで帰省するようになる。一人でいるのが耐えられなかったこともあるし、なんならとっととバレてクビにしてもらいたかったというのもある。誰にもバラさなかったけれど。

帰省先で過呼吸になりかける。

 

 

 

続きます→

新卒で転職①

もう自業自得というべきか自分の読解力のなさというべきなのかわからんのですが、自分だけ入社が遅れた状態となってしまい、それにプラスして色々と問題が発生したこともあってメンタルがボロボロになりかけてます。

そんな状態で連日のコロナ報道ですから。こないだまで余裕感すらあったのに体温計測ったら37.7℃で絶望した夢を見たとか自分が感染源になるんじゃないかとか入社後「遅れを取り戻してもらわなきゃいけないから他のやつより何倍も頑張んなきゃな!」とプレッシャーを与えられたりするんじゃないかという被害妄想なのか過剰不安なのかよくわかりませんがそういうのがドーッと押し寄せています。

考えてもしょうがないのにね。

 

これは4月11日のわたくしの日記です。

ほんと考えてもしょうがなかったです。

転職しちゃうんだから。

 

わたくしが新卒チケットを無駄にした要因はふたつです。

・「とりあえずでっかいメーカー入っとけばなんとかなるし他人に見栄やら安心感も与えられる」という悪性大手病

・一年間僻地で暮らしてきた経験もあるんだから地元から大きく離れた場所でもなんとかなるだろうという末期自信過剰中毒

 

赴任して1ヶ月くらいは自分が住んでいるとこが地元と大して変わらない程度に発展しているということをずっと自己暗示し続けておりました。無理がありました。

それでもいきなりハードルの高い状態からでもなんとか順応しようと努力はしました。

 

しかしながら、わたくしが入った会社(というか工場)の環境はとんでもないものでした。

 

①会社の周りが田んぼとお山で囲われてて通勤バスを40分乗り継がないと行き来ができない

帰りの通勤バスが1時間に1回しか来ないんです(つい最近同期と話したらなんとそこから更に本数減ったそうです)。こんなんならまだ通勤ラッシュに揉まれてる方がマシだと始めて思いました。いや通勤ラッシュも避けたいものですが…

1本前のバスを逃し、日暮れゆく空と闇に呑まれていくお山を見ながら次のバスを1時間待ったということもありました。

まあ〜でもそんな会社いくらでもあると思います。

 

②内部に明らかな問題や欠陥を抱えているのにそれに対し改善やら改革が進まない

よくある現場猫の世界です。現実と理想は乖離しているというものです。

それなのに生産量を上げるために工場の規模を拡大させようという暴挙に出ちゃいました。

…先輩社員の話を聞くとこの会社はさまざまな内部の問題を放置したまま規模の拡大を行うことを繰り返してきた歴史があり、製造機械の仕様・規格を画一化するなどの効率化を後回しにして目先の数字を追い続けた結果、古い仕様と新しい仕様の機械が混合した、まるで違法建築のような歪な状態が出来上がったようです。

この状況、どのように対応するか。

人力です。

古い機械と新しい機械、一つ一つに対してその仕様にあった操作の指示やメンテナンスを行わないといけません。あらゆる仕事を行う上でこの仕様の不一致が壁のように立ち塞がり、仕事を行う上での障害となっていました。

後述しますが、この会社の残業時間は殺人的であり、これを反省したのかここ数ヶ月になってようやく仕事の効率化に乗り出したようですが、こうした根本的な原因が変わらない限りどうにもならないでしょう。

大体の人はこの問題に対して諦めという思考をもって対峙しています。

強い熱意を持ってこうした問題を解決しようとする人もいます。大概うまくいきません。なんででしょうか。

 

③人格破綻者が点在してる

あらゆる理由はこれに通じるかもしれません。

僕の配属された部署は幸いにも一人を除き豊かな人間性を備えた方ばかりでした。

しかしながら、そうした方々の遠慮やら好意につけこみ明らかに不条理な対応、不当な扱いを行う者が多かったのです。

 

「誰かがある問題を解決しようと考える」

「問題解決に必要な関係者Aに協力を呼びかける」

「関係者Aが協力の意思を示してくれる」

「関係者Aが難色を示す」

「関係者Aが既にケンカ腰になってて応じる気なし」

書いてて訳わかんないんですけど、こういう事態が生じた話を耳にしてしまいました。

 

会社という共同体にいる以上、対人関係で問題が生じることはいくらでもあるでしょう。不可解な思いをすることはいくらでもあるでしょう。難色を示されたら引き下がることだって必要なことです。

ケンカ腰って何???????????????????????

 

あらゆる共同体は人格破綻者でなければ上にのし上がることはできないのかもしれませんね。よく勉強になりました。

 

ただ、こんな会社全体に対しての問題だけであればわたくしはまだなんとかなってたかもしれません。

 

つづき→

Protomartyr - Pontiac 87

youtu.be

 

I recall seeing the pope

Pontiac 1987

Money changing between hands

Outside the Silverdome

Afterwards a riot broke

Old folks turned brutish

Trampling their way out the gates

Towards heaven

 

That fall from grace

Knocked me on my knees

Don’t tell anyone

That's what I wanted

The god of change

Knocked me on my knees

Don’t tell anyone

That's what I wanted

 

Remembering a Jumbo’s night

December 26th

Weird faces filled up the bar

Half sober

Outside a steady snow

All new white

With new money and false friends

I don’t like it

 

Remembering a Jumbo’s night

December 26th

Weird faces filled up the bar

Half sober

Outside a steady snow

All new white

With new money and false friends

I don’t like it

 

That fall from grace

Knocked me on my knees

Don’t tell anyone

That's what I wanted

The god of change

Knocked me on my knees

Don’t tell anyone

That's what I wanted

 

The dog in the manger

Eats its anger

But I miss it

The way it was

Before the scales

Fell from my eyes

 

There's no use being sad about it

What's the point of crying about it

 

法王が訪れたときを思い出す

ポンティアック、1987年

手を変え品を変え金が回る、

シルバードームの外では

暴動が起きた後に

畜生と化した老人たちが

たちまち突進していく

天国へ向かって

 

神の恩寵を失くし

俺は恐れをなしている

誰にも言わないでくれ

これは俺が求めたことなんだ

変化の神よ

俺は恐れをなしている

誰にも言わないでくれ

これは俺が求めたことなんだ

 

Jumbo’s での夜を思い出す

12月26日

バーはいかれたツラで満杯だった

半分シラフだった

降り続く雪の先は

何もかもまっさらだ

新しい金と上っ面だけの友人で

俺は気に食わなかった

 

神の恩寵を失くし

俺は恐れをなしている

誰にも言わないでくれ

これは俺が求めたことなんだ

変化の神よ

俺は恐れをなしている

誰にも言わないでくれ

これは俺が求めたことなんだ

 

意地の悪い奴が

怒りすらも平らげてくれる

でも俺は恋しいんだ

あの生き方が、

俺が迷いから

覚める前の生き方が

 

もう悲しんでも仕方がないんだ

泣いたって何の意味があるんだ

 

ストパンクバンドのProtomartyrの3rdアルバムより。

ポンティアックというのは地名を指しているようです。ブランキーに慣れすぎてると車の方のポンティアックを想起してしまいますが...

1987年のポンティアックローマ法王が訪れたのは本当のことのようです。

ポンティアック・シルバードーム - Wikipedia

 

Jumbo’sというのはアメリカに実際にあるバーのようで、Protomartyrの1stアルバムでは曲名にすら掲げられています。

youtu.be

 

辛辣な皮肉が含められていてとてもいい歌詞だと思います。曲もどことなく物悲しさがあっていいです。パンクバンドがこういう一面見せるとコロッとやられてしまうんですよね...

 

追記:

https://genius.com/Protomartyr-pontiac-87-lyrics

こちらのサイトにはより踏み込んだ考察がなされています。聖書に纏わる暗喩も含まれているようで非常に勉強になります…

カフェインは足から摂取するのが一番らしい

あけましておめでとうございます。

1月中は転職活動で忙しかったことと映画を何本か見たことくらいしか記憶がないです。

午前に面接して午後昼寝して1日が終わる...というような干物のごとき生活を送っていました。

落ち着いたら顛末をぜんぶ書いて吐き出してしまおうと思います。

 

最近聴いてる音楽のコレ

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Ogre You Assholeの出戸さんおすすめの一枚より。名前もそれまで知らなかったバンドだったんですけど、なかなか歴史のあるバンドらしく、この曲が収録されてる新譜も40年ぶりの新作という驚愕の事実。聴いてみると、なかなかポップ風味が聞いた曲ばかりで楽しいです。ステレオラブからクラウトロック風味を抜いたような。1stや2ndがモロに現代音楽を意識した作品だったので、すごい変わりようです。新譜が一番ユーモアがあって聴きやすいというのは面白いですね。

男女混合ユニゾンボーカルの多用などからMPBからの濃厚な影響を感じました。そんな肉体的な演奏の裏にフレッド・フリスのギターが暴れまわったりと前衛風味もしっかりと配合されており、その塩梅が非常に心地よいです。新譜収録の"Spleenetique"はギターバトルっぽい展開もあったりして。

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ライブがまた最高です。より肉感的となった演奏だけでなく、他のメンバーが演奏に徹している中、ボーカルVéronique Vincentさんがお絵かきしてたり(CDには彼女のイラストが満載だそうです、ほしい)、詩を朗読したりと自由で楽しいです。

 

 

youtu.be

かわいい(小学生並みの感想)

mei eharaさんの2ndアルバムはあまり聴き込んではいないのですが、アレンジ面・作曲面両方で徹底的に研ぎ澄まされていた前作よりもユーモアとか遊びの感覚が入ってきたようであります。しっかりバンドメンバーを招いたことに依拠していることなんでしょうか。相変わらず歌声は美しいですね...

足取りも軽くなるような曲の多い新譜ですが、最終曲の"鉄の抜け殻"にやはりこの方の真髄がつまってるように思います。詩も本当に美しいですね...

 

youtu.be

Ogre You Assholeがライブ版の「Workshop 3」を配信してくれましたので、早速聴き込んでいるのです。スタジオ版新譜の「新しい人」中心の選曲で、"ありがとう"、"朝"はダブのような音響処理がなされていて異次元感が増しており最高です。また、僕が大好きな"記憶に残らない"も収録されており、出戸さんの心のこもった歌唱もともなってウルっときてしまいます。

「homely」以後の彼らはキーボードを含めた非ギター楽器の比重が高くなっているためライブでどう再現されているのかすごく興味があったんですが、キーボード抜きで非常に陶酔させてくれるアレンジに仕上がっており、聞くたびに様々な発見があります。

...で、問題なのが最終曲の"動物的/人間的"であります。音割れしまくるバスドラ、不明瞭なボーカル、ギターソロに入ると録音マイクの位置すら変わり、まともに聞こえなくなってしまうというまるでブートレグ並の音質。これぞまさにライブ録音であります。その場にいた人しかわかちあえない感動、ダイナミズムがあったんだと思うと苦惜しくてたまらなくなってしまいます。それでもこの曲のエモーショナルさは十分すぎるほどに伝わってくるのです。挑戦的すぎる試みですが、僕は素晴らしいとしか言いようがないです。コロナが収束したら真っ先にライブ行きたくなってしまいました。

 

youtu.be

某バンドのせいで検索欄に上がりづらくなってしまいましたが、あんなもん聞くんならこっち聞いてください。

髭は演奏面ばっか気にしながら聞いてたんですけど(特に斎藤氏のギタープレイ)、ここ最近になってようやく純粋に曲そのものを楽しめるようになってきました。特に初期のトンガリまくってた頃の曲もすんなり耳に入ってくるようになっていい感じです。サッドコアばかり聴きすぎてた反動なのか、それともようやくゴキゲンな曲が聴ける心境になってきたということでしょうか。Spotifyのアルバム全部聴き尽くせてないので、散歩の途中とかにもっと聴き込んでいきたいところです。

 

そのほかですと、dip阿部薫(アルバム一枚だけですが)、山本精一がちょくちょくストリーミングに上がってきたのがうれしい。あとPizzicato Oneの新譜がすばらしい。Pizzicato Fiveはもう別に聞かなくていいんじゃないか...と思うくらい素晴らしいです。

そのかわりキング・クリムゾンとCANが聞けなくなったりしてよくわからない状況になっております。

www.unionofmusicians.org

Spotifyもいろいろロイヤリティについて問題が指摘されているようです。

Spotifyに因縁つけられたミュージシャンの記事がどっかにあったんですが...見つかったら翻訳でもしてみたいと思います。

 

ありがとうございました。